参考文献

聖徳太子は非常にたくさんの伝記が、いろいろな人たちによって作られていきます。

このサイトでは、それらたくさんの伝記の中から、絞って使用しています。

残念ながら、聖徳太子(厩戸皇子)が生きていたのと同時代に書かれた文献はありません。
ですので、まず、比較的聖徳太子に近いと思われる2つの書物を使用していきます。

上宮聖徳法皇帝説
じょうぐうしょうとくほうおうていせつ
【成立】飛鳥〜平安
【著者】不明
聖徳太子の伝記に関するいくつかの項目の寄せ集めより成る。
項目によりその成立年代はばらばらで、最終的には平安時代に今の形にまとめられたと考えられる。
その一番古い部分は、日本書紀よりも古い記録と思われるものや、日本書紀とは別の聖徳太子の伝記を掲げていたりする。
俗に『帝説』と略すこともある。
日本書紀
にほんしょき
【成立】奈良・養老20(720)年
【編者】舎人親王 他

日本の正史として、官の命令によって奈良時代にまとめられた歴史書。この編纂については、次の時代の公の歴史書である『続日本紀』に書いてある。
聖徳太子の記述についても、多くを載せている。
聖徳太子没後、約100年後に書かれたものであるため、比較的正しく記述がされていると思いきや、超人的な事跡なども挙げてあり、すべてが必ず正しいとは言えないようである。
俗に『書紀』と略すこともある。

上の2つのものも、比較的聖徳太子に近い時代に書かれたというもので、決して聖徳太子のことを正しく伝えているわけではありません。中には、明らかに本当ではないと思われるようなことも書かれています。しかし、いまのところ、聖徳太子について書かれた書物の一番古いと思われるものがこの2つである以上、ここから想像するしかないのです。

聖徳太子は、時代が進むにつれて、どんどん信仰の対象となっていきます。そして、さまざまな伝説や伝記が描かれていきます。
このサイトでは、それらの伝記の中から、平安時代に集大成された『聖徳太子伝暦』を取り扱っていきたいと思います。
こちらは、主に「スーパー聖徳太子」の部分を担当します。

聖徳太子伝暦
しょうとくたいしでんりゃく
【成立】平安・延喜17(917)年
【著者】藤原兼輔と伝えられる
聖徳太子伝の集大成として平安時代に成立。

あくまでも信仰の対象としての聖徳太子であるため、超人的な伝説も多いが、聖徳太子の伝記(伝説)がよくまとめられている。
後の聖徳太子の伝記類にも大きく影響を与えている。

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